バイヤーとの商談、準備すべきもの

バイヤーとの商談、準備すべきもの

初めて東京の展示会に出展なさる事業者さんも
幾度かの出展経験をお持ちの事業者さんも、
決して少なくないお金や時間を犠牲になさって展示会に出展しているのですから、
一つでも二つでも「良い商談」をして、今後に繋げていきたいとお考えなのは当然だと思います。

今回こちらのブログでお話しさせていただきたいのは、
そんな「展示会」における「バイヤーとの商談」の場に臨む際に、
事業者さん側が用意しておくべきもの、についてです。

既に多くのバイヤーや販路候補先と商談のご経験があり、
且つ、ご成約を勝ち取っていらっしゃる事業者さんは読む必要の無い内容かも知れません。
あくまで、

商談がイマイチ上手くいかない。結果販路が拡がらない。

とお困りの事業者さんに向けたお話しでございます。

前置きはここまでにします。
何ともイマイチ商談が上手くいかない主な理由は以下の2つが理由であることがほとんどです。

①商品がバイヤーの欲しいモノでは無かった
②取引条件がバイヤーの想定とまるで違った

こればかりは「縁」でもあります。
欲しいモノでなければ成約はしませんし、
条件が合わなければやはり成約しません。

おしまい・・・。

いえ、
ちょっと待ってください。
前にも書いたことがあります。
バイヤーが欲しい商品とはどんな商品ですか?

商品をバイヤーに買って貰う「手順=プロセス」を一つ一つ紐解き、
現状商品に足りていないことを確認、修正することで、
バイヤーに扱って貰える確率の高い商品に仕立て上げるための、
メーカー側で必要な、作業や改善を行うこと

これをクリアしたモノ=バイヤーに買って貰える可能性を持つ商品

とお伝えしました。

ちょっと長いのですが、
要するにこの「クリア」が必要なのです。
・商品が気に入って貰えなかった
・条件が合わなかった
の「その前」に、

果たして、
・商品説明やプレゼンに足りていないことはありませんか?
バイヤーに扱ってもらえる確率の高い商品に仕立てあげるための、
メーカー(事業者)側があらかじめしておくべき作業をしていますか?

この確認や作業を商談時にきちんと出来ているか、
いないか、で商談の成功率は大きく変わるのです。

具体的に申し上げます。
商談がイマイチ上手くいかない事業者さんの多くは、
そもそも、

商談に準備すべき資料が圧倒的に足りていないことが原因であることが多いのです。

つまり、
作った製品をそのまま製品として、その生産背景やスペックのプレゼン構成比が高く、
「商品」としてのプレゼンが出来ていないのです。
商品とはすなわち、
店頭(オンライン・オフライン問わず)に並ぶモノです。
製品が店頭に並び、お客様がそれを見て、触り、お金を払い、お客様が包装や梱包されたそれを安全に持ち帰る。
商品を並べ、それをお客様が手に入れるまでの全ての行程がきちんと「プロデュース」されているものが「商品」であり、
その商いにまつわる全行程をバイヤーに想像して貰うことが商談の目的なのです。

店頭に並ぶ、
ということはその商品には「並べ方」や「世界観」に型があってしかるべきです。

ですので、バイヤーはその商品を並べることで、
店頭にどんな世界が作れるのか知りたいのです。

当然、機能だけではなく、どんなお客様がいつどこで、どのように使うモノなのか、
ターゲットや使用シーンを想像が出来るモノをバイヤーは店頭に並べたいのです。

また、バイヤーはその商品でどれくらいの商い額が期待出来るのか知りたいです。せめて想像くらいはしたいです。

そういった、
諸々、バイヤーが知りたい情報を「資料」として用意しておいてください。
そして、この資料を「求められるから出す」のではなく、
事業者さん側が主導権を以て、商談の中で必ず全部提示してください。

この資料の質で商談の成否は大きく変わります。

欲しい情報が網羅された資料は「信用」に直結します。
バイヤーは商品を初めて扱う時、不安を一杯持っています。

その不安を払拭するのにこの「欲しい情報」が網羅された資料は本当に役に立ちます。

こちらに必要な基礎資料を網羅した図をお付けします。

これらの資料を「淀みなく」「見やすく」「わかりやすく」随時提示していくことを心掛けたら、
それだけで商談の確度は必ずアップします。

先ほども言いました。

バイヤーは商品に「信用」を求めます。

バイヤーにしてみたら、
これらの資料が揃っていないメーカーさんは、
実際のビジネスを行う上で何か抜けていることや手落ちがあるのではないか、
と心配になってしまいます。

基本的なことが抑えられている、と言うことを証明することは非常に大切なことです。

技術を活かして製品を作ることが得意であることはバイヤーもよくわかっています。
知りたいのはその先なのです。
店頭でどんなパフォーマンスをしてくれるのか、
お客様にどうやってそれを提案し、買っていただき、満足いただけるのか、
それを想像させてあげてください。

それぞれの資料につきましても、商品の中身や希望販路に応じて、当然それなりに見栄えやデザイン性、
書式等考えなければいけないことはたくさんあります。
そんな資料の中身やプレゼン方法につきましても、
当社は事細かくアドバイスさせていただきます。

それでは、
事業者の皆様、
商談でのご成約に向けて頑張ってください。

管理人H